「偏見・差別」はなぜ起こるのか。心理学から導く対処法
社会的カテゴリー(性別、人種、年齢、出身地、職業など)によって、生じてしまう「偏見や差別」。
意識的にしてはいけないものと認識していますが、無意識の内に言動や行動に現れていることもあります。

なぜ偏見や差別が生まれるのか。
そして偏見や差別をしてしまう人にはどのような特徴があるのか。
心理学の観点から解説し、その対処法についてお伝えします。

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偏見・差別とは

偏見は、かたよった見方・考え方。
ある集団や個人に対して、客観的な根拠なしに抱かれる非好意的な先入観や判断のことを指します。
差別は、取り扱いに差をつけ、他よりも不当に低く取り扱うことです。

人は、異質なものを受け入れるのには勇気が必要です。
昔の日本人は、自分の住む村によそ者が来たら異常なほど警戒し、自分たちには理解できないものを排除してきました。
つまり偏見や差別は、自己防衛本能による行動が根底にあると考えます。
事実も偏見の中に混じる可能性があり、理不尽なレッテルを貼っていることもあります。
無知のままにある自分たちの恐怖心や不安を正当化しているのが偏見であり、意図的に排除する動きが差別なのです。

偏見や差別をする人としない人の違い

自分とは違う価値観や文化を持つものと共存をするこの時代、偏見や差別は私たちの日常に溢れています。
程度には差があるものの、偏見や差別をする人とそうではない人にはどのような違いがあるのでしょうか。

偏見や差別をする人は理解することを放棄している

心理学の観点から読み解くと「自分の持っている情報が正しいとは限らないという、ある種自分自身を疑う部分を持っているか」が鍵になります。
哲学者ソクラテスが提唱した「無知の知」にもあるように、自分自身が知っている情報はこの世界の1%にも満たないと言われています。自分がどれだけ物事を知らないということを知っているか。

「自分は相手のことをよく知らない」、「相手の考え方を聞いていない」という自覚と相手の事情や考えを知った時にそれらを理解しようとする気持ちがあれば、偏見と差別は生じないでしょう。
自分が無知であることの自覚と知らないことを学ぼうとする意識の有無が、偏見や差別を起こす人とそうではない人の違いだと考えられます。

例えば、人の肌の色の違いが差別につながっていますが、なぜ差別が始まったのかという事実を知ろうという気持ちがあれば、差別が生まれた背景がどれほど理不尽なものかを知ることができるでしょう。
その事実を知り、受け入れることができれば偏ったものの見方である『偏見』はなくなり、その先にある『差別』をする必要はなくなるはずです。

無知であることを受け入れられない人は理解することを放棄する

知らないということを認められない、自分は無知であるということを自覚しようとしない人ほど、他人に対して「それは危険だ」と同調を求めるコミュニケーションを取り集団で対象を差別しようとします。
人間は防衛本能として「知らないものを危険と見なす」という傾向があり、知らないものはできるだけ早く排除して危機を回避したい」という思いを生むため、相手のことを知って理解する前に差別をしてしまうのです。

外の世界の情報が得られない時代ほど、自分たちのコミュニティに知らない人が来た時には、とりあえず排除した方が安全であり、それが望ましい対処方法だったかもしれません。
しかし今の時代は、自分が知らないことについて調べることができるので、自分から情報を得ようとすれば大抵のことは知ることができます。

そのような環境の中でも、自分には知らないことがあるという事実を受け入れず、知らないことについて情報を得ようとしなければ他社への理解は進まず、偏見を持て対象を評価してそれが差別へとつながっていくのです。

偏見や差別との向き合い方

もしもご自身が偏見や差別を受ける対象となった場合、大前提として以下のことを意識すると対処ができます。

「偏見・差別」への対処法

①偏見や差別は相手の恐怖心から生じていると理解する

偏見や差別をする方は、自分の知らないことを認められず、恐怖感によって自分を守る行動を起こしています。
この人たちはわからないことを怖がっているんだと、そのことに対して無知なんだと思うことから始めてみましょう。
敵意の前に生まれている心理的な現象を理解することが重要となります。

②偏見や差別をする人からは距離感を保つ

偏見や差別をする人の中には、その思いを一種の『正義感』に変えて対象者を攻撃する人がいます。
偏見や差別を自分の心の中だけに留めておいてくれればいいのですが、自ら対象者に近づき自分の『正義感』をぶつけてくる人がいるのです。
しかし、過激な思想は争いを起こしかねないため、無理に付き合う必要もありません。
心理的な現象を理解していると、自分に攻撃性を向けられていることをいち早く気付いて距離を置くことができ、自分がダメージを受ける心配もなくなるため、自己防衛につながります。

③偏見や差別をする人を説得しようとしない

偏見や差別を持つ方は、自分の考えが正しいことを大前提としています。
そのような方に事実や正論を伝え、説得を試みたとしても相手の気持ちが一層強くなるだけです。
共通の敵を見つけ、排除する動きに巻き込まれる可能性があるため、時間や距離をとることがベストでしょう。

偏見と差別がある社会で生きていく上で、自分自身の心のあり方

メカニズムを理解することによって、罪悪感を植え付けようとする動きに対しダメージを受けることがなくなります。情報不足や情報不足を認められないことが、差別や偏見を大きくしてしまうことを理解しましょう。
また、職場環境などでこのような場面に遭遇した場合には、相談のできる機関を頼り、適切な対応をすることがベストです。

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