ハラスメント対策2

ハラスメントの発生を予防するために必要なこと

2022年からハラスメント対策が全ての企業で義務化されていますが、多くの企業で役員や管理職などの権限を持った人達は、現在ではハラスメントだと言われるような指導を受け、さらに中間管理職の時はハラスメントの可能性がある指導を部下に行ってきた可能性があります。
今、危機管理意識の高い企業がハラスメント対策を進めていく上で、時代の変化に意識が追い付いていないためにハラスメントに該当する言動を取ってしまう人達に、どのようにその言動を改めてもらうかという課題があると感じられます。

社会人になってからが長く、役員、管理職、中間管理職に就いている人達がハラスメントに該当する行為を繰り返すため、これから会社を担っていくはずの世代が休職したり、辞めてしまうということに悩んでいる経営者の方もおられます。
企業にとってこのような状況が続くことは望ましくなく、1日でも早くこの状態を改善することが求められます。
では、ハラスメントのない企業を実現するためには何が必要なのでしょうか。

時代の変化に適応する

ハラスメントは、権限を持っている人が立場の低い人に対して行うケースが多いので、企業の中では年長者ほどハラスメントをするリスクを持っています。
そのため、年齢や立場が上の人が言動に注意をすることでハラスメントはある程度予防されると言えます。
実際にハラスメントのない職場では、年齢や立場が上の人が自分達が若い頃の基準や自分の価値観を押し付けるのではなく、立場の低い人の意見を聴いたり状態を見極めながら教育を行っています。
若い人を見て時代の変化を感じ取り、それに適応した社員教育、マネジメントを行うことがハラスメントのない職場づくりに必要な条件です。

年功序列からの脱却

もう1つハラスメントのない企業を実現するために必要なのは年功序列からの脱却です。
年功序列は、能力や実績よりも会社に長く在籍していることが役職を得る理由になってしまうシステムです。
そのため、そのシステムの中で役職を得てきた人達は能力を高め、実績を上げることではなく、上の人間の機嫌を伺いながら会社に長く居続けるという戦略で地位を得ることができていまいます。
そうなると能力に自信がないのに立場だけ偉くなってしまった人は、自己中心的で自己保身の強い振る舞いを行うようになり、その結果としてハラスメントも増えていきます。

このような年功序列ではなく、能力や実績を評価したり、長く会社にいることではなく経験や人脈、マネジメント能力などを総合的に評価するような職場になっていくと、出世をするための戦略が変化していきます。
その結果として、機能する組織づくりを実現できる管理職が増えるほど、自ずとハラスメントは減少していきます。
なぜなら、ハラスメントを行いながら適切に機能する組織を作ることは不可能だからです。

時代感覚のある人材がハラスメントのない組織を作る

上記の内容からわかることは、ハラスメントのない組織づくりには過去の慣習や成功体験ではなく、現状を把握して最適な判断をしていく力が求められるということです。
思考を停止させ、自分の行動の手掛かりを過去からしか見いだせない人が多い組織からはハラスメントがなくなりません。
ハラスメントのない組織には、その時代の動向や特徴を捉える時代感覚というものを持っている人がリーダーシップを取っています。
時代感覚を持った人材を育成して、その人に適切な権限を与えていくことが企業からハラスメントをなくすことにつながっていくでしょう。

時代感覚とハラスメントの知識

今の時代に企業の中でマネジメントを行っていくためには、ハラスメントに関する正しい知識というものは欠かせません。
何がハラスメントで、どんな言動はハラスメントに該当しないかということを含めたハラスメントの知識を持っていてこそ、適切なマネジメントができるのです。
若い世代ほどインターネットを子供の頃から使ってきて情報収集が上手いため、ハラスメントに関してもある程度知識を持っている可能性があります。
その中で管理職がハラスメントに無知だった場合、不適切な言動をしてしまうことがあったり、反対にハラスメントを怖がって指導ができなくなってしまい、部下の信頼を集めることは難しくなるでしょう。企業でハラスメント対策が義務化された現在では、ハラスメントに関する知識は時代感覚を構成する要素の1つだと言えます。
なぜなら正しい知識がなければ、適切な言動の選択、部下への適切な教育を行うことができないからです。
時代感覚の鋭い経営者は、ハラスメントがある組織が以下に脆弱化を理解していてすでに対策に乗り出しています。
もし、この記事を読んでおられる方が経営されている企業、働いている企業がハラスメント対策に乗り遅れているなら、まずは正しい知識を得ることから始めて頂きたいと思います。

今すぐ始められるハラスメント研修

ハラスメントというリスクは常に企業の中に存在しているため、もし現時点で経営者や管理職がハラスメントに関する知識を持っていない状態でマネジメントを行っているということであれば、すぐに適切な知識を学んだ方が良いと言えます。
しかし、ハラスメント研修を行ってくれる講師を探し、複数の従業員の日程調整や場所の確保などを行っているといつ研修ができるかわかりません。

そこでお勧めしたいハラスメント研修が『労働トラブル相談士の資格認定講座』です。
これは労働トラブルとハラスメントに関する知識を学び、『労働トラブル相談士』という資格が取得できるだけでなく、条件によっては企業が『雇用クリーン企業認定』というものを得ることができる取り組みです。
弊社では役員が資格を取得しており、『雇用クリーン企業認定』も取得しています。

この講座を研修としてお勧めする理由は、受講者が自分のペースで受講できるため復習の従業員の予定を合わせて研修を行う必要がないからです。
講座は録画された動画を見ながら進めていく形なので、申し込みの手続きが済み次第受講が開始できます。
役員や管理職がハラスメントについて知識を持っていないというリスクに対してすぐにアプローチができるので、ハラスメント対策を始めていきたいと考えておられるならお勧めの研修です。

資格取得は従業員のモチベーションアップ、意識の向上にもつながりますし、資格を持つ従業員が複数いることは採用活動などの外部に向けた労働環境のクリーンさをアピールできる客観的事実になります。
『労働トラブル相談士』の取得は、時代に合った組織づくり、マネジメントを行っていくための時代感覚を養うためにも、ぜひ企業に導入して欲しい取り組みです。

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