順調にキャリアを積んでいたはずが、突然壁にぶつかり、キャリアについて深く考えることはないでしょうか。
多くの女性が「キャリアの勢いを削がれた」ことがあると語る一方で、職場で体系的かつ構造的な問題に直面しているにもかかわらず、勢いを維持し、リーダーとして成功する女性もいます。
本稿では、前進し続ける女性に共通する3つの行動を示し、行き詰まった時に再び勢いを取り戻すための方法を紹介します。
前進し続けることができる女性リーダーの共通点
・強い目的や動機がある
仕事を進める中で、「この仕事はなんのためにやるのか」という自分自身を納得させられる強い目的や動機が行動を突き動かします。
チームのため、自分のため、会社のためといった責任感や自身の将来的なキャリア構築への影響を踏まえ、原動力として力に変えていくことが特徴です。
・信頼ができる人がそばにいる
女性は、男性と比較して共感性が高いことが脳科学的にも証明されています。
日本人女性は元来農耕民族であり、一族や集落との調和を図りつつ、集団で子育てしたり、木の実を採集したりといった役割が課せられていました。
それゆえ、女性は特定のコミュニティ内でいかに関係を円滑にするかという視点で、周りに同調・共感しようと努める能力が備わったといわれています。
その観点から、関わる人とのより深い人間関係を構築することが、仕事をする上で重きを置くリーダーも多いです。
職場環境に限らず、パートナーや友人との関係性が自身のキャリアパフォーマンスに影響を与えていることも明らかとなっています。
・ロールモデルがいる
結婚や出産、育児などのライフイベントの際に、ロールモデルがいれば心強く、不安も少なく済むことが期待でき、特に出産後は、復帰後のキャリアプランを考えることも多くあります。
その中で身近にロールモデル的な存在がいることで、将来的なキャリア選択への不安感は減少し、目の前にある自身の出来事に集中することができます。
また、ロールモデルを設定して目指すことや、自分自身がロールモデルになれるよう努力することは、成長意欲につながり、成長速度が速まるという効果があり、組織や会社全体の活性化へもつながります。
キャリアの勢いをいかにして取り戻すか
勢いを維持するために、あるいは行き詰まった時に勢いを生み出すために「方向を転換する」「前進ではなく、横滑りをする」「経験を蓄積する時期と考える」「より小さな会社に移る」といった選択をしています。
方向転換を決断するに当たって、次のような戦略を推奨できます。
・自分のキャリア目標に従う
現在の専門分野の枠を超えた職務に就く機会を提示されたり、ビジネスの新しい分野を学ぶため、あるいは新しいスキルを習得するために横滑りの異動を勧められたりした場合には、自分の最終的なキャリア目標に基づいて決断を下す必要があります。
・自身のパーソナルブランドを明確にする
目的を明確にして自分というブランドをマネジメントすることが、勢いを取り戻すために欠かせません。
キャリアに変化を起こしたいのなら、自分の評判がどのようなものか、人々が自分に求めている価値は何かを知る必要があります。
そこであなたの評判は、自分自身が望むようなものか、自分がその場にいない時、人々はあなたのことをどう思うかなど、客観的な視点で自分自身をとらえることでセルフブランディングが高まります。
・あらゆる学習機会を探す
知識は力となります。新しい製品であれ、新しい自動化ツールであれ、他社との競争に関する情報であれ、新しい市場であれ、何をどのように学ぶ必要があるのかを、意識して見極める必要があります。
現時点ではそのテーマについて知らなくても、学ぶことができ、すぐに理解できることで、成長を自分自身で高めることに繋がります。
キャリア構築を加速させる一つのツールとして
女性の管理職増加や女性の働き方に関して世間的な関心が高まる一方で、自身のキャリア構築に更なる加速をつけるきっかけを求める方も多くいると思います。
組織の中で、自分自身の存在感や役割をより明確なものにすることで、適切なリーダーとしての素質を発揮することが大切でしょう。
共感性の優れた影響力のあるリーダーとして、社員から信頼を獲得するためにも、社員の置かれている状況を理解し、適切なコミュニケーションをとることで問題の早期発見につなげ、エンゲージメントを維持することができます。
当社では、ハラスメント、労働・労務の正しい知識を持ち、快適な雇用環境を作り出すための人材を育成するための資格「雇用クリーンプランナー」の普及を行っています。
一般社団法人 クレア人材育英協会は、「ハラスメントをゼロにする」という壮大なミッションを元に『雇用クリーンプランナー』を運営し、労働法、労務、ハラスメントリテラシーを学習して、企業内での労働トラブルやハラスメントトラブルを未然に予防するための資格を発行しています。
職場のリーダーに求められるハラスメントリテラシー
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