今回の記事は、誰かに悩みを相談された時、または仕事の中で何らかの課題に向き合うことになって時などに使える問題解決の視点の話です。

私は、カウンセリングやコーチングでさまざまな相談を受けているのですが、相談内容を解決に導くために脳と心理と環境という視点、そこに時間の経過という視点を加えて相談内容を分析しています。
この問題解決の視点は、メンタルヘルスに関する相談、スポーツに関する相談、ビジネスに関する相談、などどのような相談を受けた時も役に立ちます。

雇用クリーン企業認定|文中の広告

問題を解決するためには分析から

皆さんが誰かから相談を受けたり、自分が何らかの問題を抱えた時、最初に『どうすればいいんだろう?』という思考が生じていませんか。
問題に直面した時、いきなり解決方法に意識が向くのは良い傾向とは言えません。
大切なのは問題に対して『どうなっているんだろう?』という現状を分析する視点を持つことです。

どのような問題もまずは現状を分析することから始めることが大切で、今回の記事はカウンセラーが悩みの相談を受けた時に現状を分析するために大切な3+1の視点について説明します。
相談内容によって、何に視点を向けるのかは違いがありますが、時間という観点から物事を見るというのは多くの問題の解決に有効だと思います。
ここに書かれている内容が、全てそのまま読んで頂いている人の仕事や役割に活用できるわけではないかもしれませんが、参考にはなるのではないかと思います。

脳、心理、環境に時間経過という視点を加えて問題を考える

では、問題解決のために必要な現状分析の視点について詳しく説明します。

脳は、感覚や脳の働きと脳のストレス耐性を把握します。
別の言い方をすると、相談者の感じたこと、健康状態などに目を向けるということでもあります。
心理は感情と認知と思考と信念、そしてストレスレベルに目を向けます。
環境はどんなストレス要因があるのかとその人の支援となる状態、成長を促進する要因があるのかという点に目を向けます。

この3つのポイントに対して時間という視点を当てはめてみます。
過去から現在にわたって時間の経過と脳、心理、環境という要因がどのように変化して、それが問題の発生とどう関係しているかを考えるのです。
その上でどのような問題解決のアプローチをすることで現在から未来に渡って現状が改善されていくのか想像します。
ほとんどの問題は、上記のような視点から見ると悩みや課題の解決の糸口が見えてきます。

現状分析の先に問題解決の方法が見えてくる

なぜカウンセリングやコーチングで上記のような視点を持つことが大切かというと、人間は問題を抱えて悩んで誰かに相談する時に言葉にできる内容には限りがあるからです。

悩みを抱えて困っている時に問題解決のために必要な情報を上手く伝えることができる人は多くありません。
そのため、話を聴く側が上記のような視点を持って相談者に質問をすることで、3つのポイントがどのような状態なのか、それらが過去から現在までどのように変化してきたのかをあきらかにすることができます。

自分自身が抱えている問題も発生した時点では問題の分析は出来ていないはずなので、3つのポイントと時間の経過という視点から分析をすることによって対処方法が見えてくると思います。
自分自身のことを把握する簡単ではありません。

問題解決力に必要な多角的な視点

私も含め、自分自身のことは自覚できている部分もあれば、自覚できていない部分もあるので、課題を解決したいと思った時に自覚できていることだけで対処しようとすると間違った選択をしてしまうことがあります。
それ以前に自分が問題を抱えていることすら気づけないこともあります。
しかし、自分のことを多角的な視点で見つめる習慣を身につけると、自覚できることが増えて、問題に気づくことができたり、解決のために何が必要かを判断する精度が上がります。

自分自身の課題を解決する場合でも、私のように個人や組織の課題の解決をサポートする場合でも、多角的な視点を持つことは有益です。
その1つの考え方として、脳と心理と感情、そして時間という視点から現状を分析することができるので活用してみて下さい。

問題解決のための多角的な視点を身につけるために有効な方法がはコーチングです。
ビジネスコーチングを受けることは、多角的な視点から問題を分析してもらうことで自分の中にもその視点が育つ機会を得ることにもなるのです。

雇用クリーン企業認定に興味のある企業様へ 雇用クリーンプランーの資格に興味がある方へ

 

■社長ブログの人気記事一覧

■人材育成を支援する企業紹介
人と組織の課題解決に本当に役立つ情報を発信するコラム(アーティエンス株式会社)