ハラスメント9

ハラスメントを予防するための相談増加

2018年くらいからハラスメントを予防するためにカウンセリングを受けたいという依頼が入るようになりました。
1つは、社内でハラスメントをしてしまって、二度と繰り返さないように会社命令でカウンセリングを受けに来たというケースです。
もう1つは、比較的若く出世をしたので自分の言動がハラスメントにならないように予防したいというケースです。
これらの相談が入るようになったころから企業や個人でハラスメントに対する問題意識を持つ人が増えているということが感じられました。

企業命令でカウンセリングを受けに来た人の危機感

ハラスメントに関する問題意識のある会社は、社内でハラスメントをしてしまった人がいた場合にその人が一定の地位にまで登っていても降格を言い渡しているケースが多かったように感じます。
企業からカウンセリングを受けるように言われた人は、自分の言動がハラスメントだということに対する問題意識が弱い場合が多く、ハラスメント行為者よりも会社が危機感を持っています。

ハラスメント行為者の危機感の弱さは、企業にとっては目を逸らすことができないリスクであるためカウンセリングを受けさせようということになったのだと思います。
危機感が弱いと自分の言動を心の中で正当化していることが多いため、ハラスメントとなる行為を繰り返しがちです。

自分の意思でハラスメント予防を始める人の特徴

ハラスメントをしないために自分の意思でカウンセリングを受けるなどの対策をする人は、自分の性格をしっかりと分析できていたり、時代の変化を敏感に察知できているという傾向を感じます。
そのため仕事でも良い結果を出していて、その会社の中では比較的出世が速い人が多いです。
カウンセリングをしていても自分の内面への気づきができているし、新しい学びを受け入れることもできているので、心理的な成長が進みハラスメントをする可能性は低下していきます。

ハラスメントをしないための心理的成長

カウンセリングにはハラスメントに関する相談が寄せられますが、ハラスメントをしたことによって相談に来た人も予防のために自ら相談に来た人もハラスメントをしない確率が高まっていく背景には心理的成長が見受けられます。
その心理的成長には、下記のような特徴があります。

  • 感情が不安定になっても自分の態度をコントロールできるようになる
  • 威圧や否定をして相手をコントロールしようとしなくなる
  • 部下に対する共感力が増し、部下の立場に立って話ができるようになる
  • 相手が受け止めやすい言動で指示、指導ができるようになる
  • 思考を整理する力が増してストレスレベルが低下する
  • 仕事において建設的で生産性のある発想ができるようになる
これらの特徴は、自らカウンセリングを受けに来られた方はある程度身に付いていることが多いです。
その上でカウンセリングを通じてさらに上記の特徴が促進され、ハラスメントの予防だけに留まらず仕事の成果を上げたり、部下の育成が順調に進むということにつながっていく傾向が見受けられます。

ハラスメントをしてカウンセリングを受けることになったという人は、上記のような特徴を獲得するという意識でカウンセリングに取り組み、日常の仕事やプライベートでの人間関係で実践して下さい。
目的意識を持って取り組むことでカウンセリングの効果は高まり、意識していることを少しずつでも実践することで自分の心の働きや言動が変わってきます。
ぜひ、強く意識して欲しいと思います。

 

ハラスメントを予防するコミュニケーションスキル

最後にハラスメントをしない人が持っているコミュニケーションスキルを紹介したいと思います。
それは『アイメッセージ』です。
アイメッセージとは「私」を主語にして自分の感情や考えを相手に伝えるメッセージです。
ハラスメントになる言動をしない人は、上手くアイメッセージを使って相手に意思表示をしています。

それに対してハラスメントと思われる言動が多い人はアイメッセージが使えていない傾向があり、代わりにユーメッセージで意思表示をしています。
ユーメッセージという「あなた」を主語にして自分の意思を伝える方法があります。
ユーメッセージのメリットは、主語があなたになることで相手に直接的で強いメッセージを伝えることができ、相手の行動を促しやすいという点です。

あなたを主語にすることで相手に強く踏み込み、行動することを指示する表現になります。
ユーメッセージを使うと、相手への要求や指示は表現できるが、相手に対して攻撃的で支配的な表現になってしまう可能性があり、相手がハラスメントだと感じやすいコミュニケーションになってしまうのです。

アイメッセージは、自分を主体としてメッセージを伝えるので、相手が比較的受け入れやすい意思表示をすることが可能となります。
部下に対する指示や指導もアイメッセージで伝えた方が部下のモチベーションの高まります。
ハラスメント予防のために、そして部下の育成にためにアイメッセージを習得して下さい。

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