企業経営において、リスク管理は欠かせない仕事です。
経営者の皆さんは、資金繰り、取引先との関係、従業員の離職、情報セキュリティ、災害対策など、経営者はさまざまなリスクを想定し、事業を継続するための対策を講じておられることでしょう。
しかし、そのリスク管理の対象に、経営者自身の健康は含まれているでしょうか?
特に中小企業では、経営者が営業、意思決定、人材育成などの重要な役割を兼ねていることも少なくありません。
経営者が病気などで長期間仕事から離れれば、経営判断が滞り、事業活動に影響が及ぶ可能性があります。
だからこそ、経営者自身の健康管理は、個人的な問題であると同時に、企業のリスク管理の一つとして考える必要があります。
私自身は、生まれた時に先天性の病気を持っていたことや、剣道をしていて少しでも自分の精神や技術を高めていきたいという思いがあるので、健康状態は気にして生活しています。
そんな中、株式会社KEAN Healthという会社と提携することになり、健康促進や自己理解の向上をテーマに遺伝子検査サービスを提供することになりました。
近年、自分自身の体質や健康について理解を深める方法の一つとして、遺伝子検査が身近になってきました。
今回は、経営者が自身の健康リスクと向き合ううえで、遺伝子検査をどのように活用できるのかを解説します。
経営者自身が企業のリスク要因になる可能性
経営者は、企業の重要な経営資源の一つです。
特に経営者への依存度が高い企業では、経営者の健康状態が事業の継続性に影響する可能性があります。
例えば、次のような問題が考えられます。
- 経営者の不在によって重要な意思決定が遅れる。
- 取引先や金融機関との交渉が停滞する。
- 経営者が担っていた営業活動や人材育成が中断する。
- 後継者への引き継ぎが十分にできないまま、経営体制の変更を迫られる。
こうしたリスクに対しては、権限委譲や後継者育成などの組織的な対策が必要です。
それと同時に、経営者自身が健康状態を把握し、適切な健康管理を継続することも重要です。
つまり、経営者のリスク管理には、組織の備えと個人の健康管理という二つの側面があるのです。
健康診断だけでは把握できない情報がある
健康診断は、現在の健康状態や疾病の兆候を確認するための重要な手段です。
しかし、健康診断の数値だけで、自分自身の体質や将来の健康リスクに関する情報をすべて把握できるわけではありません。
そこで、補足的な情報を得る手段の一つとなるのが遺伝子検査です。
私たちの健康状態は、遺伝的要因だけでなく、食生活、運動、睡眠、生活環境など、さまざまな要因の影響を受けています。
遺伝子検査では、そのうちの遺伝的要因に関する一部の情報を知ることができます。
ただし、遺伝子検査は健康診断の代わりになるものではありません。
健康診断で現在の状態を確認し、生活習慣や家族歴も踏まえながら、遺伝子検査で得られた情報を参考にすることが大切です。
遺伝子検査を経営者の健康管理に活かす3つの視点
経営者の方は、以下のような視点で遺伝子検査と健康管理の関係を捉えていただければと思います。
① 自分自身の体質を理解する
1つ目の視点は体質の理解です。
忙しい経営者にとって、食生活や運動、睡眠を適切に管理することは、必ずしも簡単ではありません。
遺伝子検査で得られる体質に関する情報は、自分自身の生活習慣を振り返るきっかけになります。
例えば、栄養や運動、睡眠に関連する遺伝的傾向を知り、現在の生活習慣と照らし合わせるという使い方が考えられます。
② 健康リスクについて考える機会をつくる
2つ目は、健康リスクについて考える機会を持てるという視点です。
経営者は、日々の業務を優先するあまり、自分自身の健康について考える時間を後回しにしてしまうことがあります。遺伝子検査は、健康に関する情報を確認し、これまでの生活を見直す機会になり得ます。
気になる結果があれば、自己判断で結論を出さず、医師などの専門家に相談することが重要です。
③ 長期的な健康管理への意識を高める
3つ目は、健康管理の意識を長期的に保つという視点です。
企業経営には、中長期的な視点が求められます。健康管理についても同じことがいえます。
遺伝子検査をきっかけとして、定期的な健康診断や運動習慣、睡眠の確保など、自分自身の健康を継続的に管理する仕組みを考えてみてはいかがでしょうか。
ただし、遺伝的リスクを知るだけで生活習慣が改善したり、病気を予防できたりすることが実証されているわけではありません。
検査を受けた人自身が、遺伝情報を実際の行動につなげることが重要です。
経営者にとって重要なのは、リスクを知った後の行動
遺伝子検査を受ける際に理解しておきたいのは、検査結果によって将来の健康状態が決まるわけではないということです。
例えば、ある疾患の遺伝的リスクが高いという結果が出ても、必ずその疾患を発症するわけではありません。
反対に、遺伝的リスクが低いからといって、その疾患にならないという保証もありません。
多くの疾患には、遺伝的要因に加えて、生活習慣や環境などが関係しています。
また、遺伝子検査の結果を受け取っただけで健康状態が改善するわけでもありません。
経営者にとって重要なのは、得られた情報をどのように解釈し、その後の行動に結びつけるかという点です。
企業経営におけるリスク管理と同様に、健康管理でも次のような考え方が役立ちます。
健康リスク管理の4つのステップ
現状を把握する
健康診断、既往歴、家族歴、現在の生活習慣などを確認する。
補足情報を収集する
必要に応じて遺伝子検査などを利用し、自分自身の体質について理解を深める。
適切な対策を考える
医療上の判断が必要な場合は専門家に相談し、健康状態に合った対策を検討する。
継続的に見直す
健康診断の結果や生活状況の変化を確認しながら、健康管理を継続する。
なお、遺伝情報は非常に重要な個人情報です。
企業が福利厚生として遺伝子検査を導入する場合でも、従業員本人の自由意思を尊重し、検査結果を人事評価や配置判断に利用しないなど、適切な取り扱いが求められます。
遺伝子検査chatGENEを活用した自己理解
株式会社AXIAでは、遺伝子検査サービス「chatGENE(チャットジーン)」を取り扱っています。
chatGENEは、健康リスクや体質、生活習慣に関係する遺伝的傾向など、400項目の情報を確認できる遺伝子検査サービスです。
検査方法はとても簡単。
自宅で唾液を採取し、返送することで検査を受けられます。
経営者が自身の健康について考える際にも、生活習慣や健康管理を見直すための参考情報として活用できます。
企業の将来を考えるなら、自分自身の健康にも目を向ける
経営者は、企業の将来を見据えて、さまざまな経営リスクへの対策を講じています。
その一方で、自分自身の健康管理が後回しになっている場合もあるのではないでしょうか。
経営者が長く経営に携わるためには、健康診断を受けるだけでなく、日々の生活習慣や自身の健康状態について継続的に考えることが重要です。
遺伝子検査は、そのための補足的な情報を得る選択肢の一つです。
企業の将来を守るために、自分自身の健康についても長期的な視点で考えてみませんか。
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