能力を発揮できる場所が自分に合った環境

前回の脳の覚醒タイプを判断する5つの手掛かりという記事では、自分や他人の覚醒タイプを見極めるための手掛かりとなる5つ要素(性別、遺伝子、年齢、環境、経験)について説明しました。
今回は、5つの要素から覚醒タイプを推測した後、職場環境と能力の発揮という観点から、推測が正しかったのかを見極める

大切なことは能力が発揮できるかどうか

5つの要素から自分や他人の覚醒タイプを推測した後に、この環境なら力を発揮できると思える配置をしたとします。
そこである程度明らかになるのが、推測が正しかったかどうかということです。

5つの要素から人の覚醒タイプについて考えてみるというのは、一定の目星をつけているにすぎず、本当に推測が正しいかわかりません。
しかし、大切なのは推測の正しさではなく、その推測をもとに選択した職場環境で能力を発揮できるかどうかです。
逆説的にはなりますが、人が覚醒タイプに合っていると思える職場環境に属した時、能力を発揮できれば推測は合っていたということになり、能力が発揮できなければ推測は合っていなかったということになるということです。

能力の発揮度合いと覚醒状態の自覚

自分の覚醒タイプに合った職場環境の一致度を確認するための視点は、働いている時の能力の発揮度合いと覚醒状態です。

仕事で周囲に貢献できていて、喜びや充実感、これからの伸びしろなどを感じることができてるなら、能力はしっかりと発揮できていると言えるでしょう。
反対に一定の経験を積んでも自分に苦手な作業が多いと感じていたり、最低限の成果は出せているが自分の伸びしろを感じにくいと感じている場合は、能力を十分に発揮できていないと考えられます。
これは、能力の発揮度合い判断する感覚です。

覚醒状態は、その環境で仕事をしている時の自分の状態です。
緊張感を感じながらも仕事内容、人間関係、自分の成長のビジョンなどを総合して充実した精神状態で働けているなら覚醒タイプと職場環境は合っている可能性が高いでしょう。
反対に仕事の難易度や緊張感に物足りなさを感じたり、反対に憂鬱感が生じるほどプレッシャーを感じられるという状態は覚醒タイプと職場環境は合っていない可能性があります。

時間と経験という観点を加えて判断する

働いている時の能力の発揮度合いと覚醒状態から、覚醒タイプと職場環境の一致度を考える時に、時間と経験という視点を加えるのを忘れてはいけません。

ある人が1つの職場で仕事を始め、調子よく仕事が出来ていたとしても、最初は仕事の難易度が低かっただけであったり、周囲も仕事の要求レベルを下げて様子を見ていたという場合もあり、本来の難易度の仕事内容、成果への要求のレベルを求められたらプレッシャーで調子を崩してしまうことがあります。

また、最初は自分には難しい仕事だと感じたり、一緒に働いている人からのプレッシャーを感じていたが、時間が経過して仕事の習得度が上がり、周囲からも認められていると感じられてやりがいが出てくるということがあります。

覚醒タイプと職場環境の一致度を測る時、能力の発揮度合いと覚醒状態、そこに時間と経験という視点を加えて、自分がどのような職場で働いていくことが望ましいのか、人をどのように配置することが望ましいのかを考えてみて下さい。

仕事をする上の健康度と定期的な振り返り

自分の覚醒タイプに合ったところで仕事ができていると精神的な健康度が高くなります。
精神的に健康であれば意欲も維持されますし、表情も柔らかさやゆとりが感じられるようになります。
多少仕事時間が長くなっても心理的な負荷を感じにくくもなります。

覚醒タイプを判断しようとしても目で確認でない部分が多いのですが、1つの職場環境で仕事をした時に周囲に貢献することができていて、その人が精神的に健康で働くことに喜びを感じることができているのなら、その人に合った職場で働けていると判断して良いかと思います。

その上で、人は能力の変化、体調や家庭環境の変化、考え方の変化などによって覚醒タイプと職場環境の一致度も変化するということを念頭に置いてキャリアを考えていくことが大切です。
自分個人のキャリアを考える場合でも、従業員のキャリアについて考える場合でも、年に1度は仕事をしている時の能力の発揮度と精神的な充実感などがどうか振り返る時間を持っておくと仕事や職場環境と上手く付き合っていけるのではないかと思います。

最後にできるだけシンプルにまとめると、能力が発揮できていて精神的に安定している、そしてそれが継続できている職場はその人に合っていると判断できるということです。

衣川竜也/きぬがわたつなり

企業の人財育成コンサルティング、研修を担当しています。
人材コンサルティングは、管理職を含めたリーダー育成のコーチングやミーティングを提供しています。
研修は、メンタルヘルス、ハラスメント、コミュニケーション能力向上、脳科学を基礎とした人材育成などを行っています。

資格 公認心理師


雇用クリーンプランナー公式認定講座
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