メンタルヘルス対策とは

メンタルヘルス対策とは、従業員の健康管理のためにストレス予防、メンタル不調に陥った人の早期発見とケア、メンタル不調の再発の防止などを含めた労働者の心の健康の保持増進のための対策です。

メンタルヘルス対策は、従業員の健康だけでなく、生活を守るための取り組みであり、同時に企業のリスクマネジメントとしての対策の1つでもあります。
現在は、従業員が50名を超える企業は従業員のストレスチェックが義務付けられています。
50名以下の起業ではストレスチェックは努力義務です。
企業規模に関わらずメンタルヘルス対策を行うことが組織を守ることにつながります。
働く人の健康の維持促進は、その先にある企業の成長にもつながる重要なテーマです。

メンタル不調とメンタル不全

メンタルヘルス対策を行っていきたいけど、具体的には何から始めていいのわからないという経営者、人事の責任者の方もおられると思います。
そんな方は、まずはメンタル不調とメンタル不全の違いについて理解してください。

メンタル不調

メンタル不調とは、簡単に言うと心理状態が不安定になっている状態です。
不安、恐れ、迷い、怒り、焦り、孤独感、悲しみなどの負の感情が強くなっている場合、自信、モチベーション、仕事効率の低下している場合、人間関係の葛藤が増加している場合などがメンタル不調をきたしている状態と言えます。
メンタル不調は、メンタル不全の前兆でもあります。

メンタル不全

メンタル不全とは、職場での出来事、プライベートでの出来事などでメンタル不調をきたし、それが続くことによりうつ症状やパニック発作などの症状が出たり、適応障害になり働くことが難しくなった状態です。
また、仕事の負荷や余暇が十分に取れないこと、その他心労が影響して体質的にうつ病、躁うつ病、統合失調症などの精神疾患になりやすい人に症状が現れることもメンタル不全であると言えます。

メンタル不調とメンタル不全が何かを理解していたいた上で下記の説明を読んでいただけ
れば、メンタルヘルスとは何かがより深く理解できると思います。

メンタルヘルス対策の3段階の予防

企業で安心して働くことができるように3つの予防につながる取り組みを行っていく必要性がメンタルヘルス対策では示されています。
企業で実際にメンタルヘルス対策を実現させていくためには、下記の3つの方針に沿った仕組みづくり、取り組みが必要となります。

1次予防 メンタル不調の未然防止

メンタルヘルス対策では、まずはメンタルの不調をきたす人を出さないこと目的としており、そのための対策が1次予防となります。
メンタル不調に陥る人を未然に防ぐことは、メンタル不全を防ぐことにもなります。

2次予防 メンタル不調とメンタル不全の早期発見

メンタル不調をきたしている人、メンタル不全に陥った人を早期に発見できる組織作りを行うこともメンタルヘルス対策では求められています。
早期発見ができることによって、メンタルヘルスに問題が生じて働くことが出来なくなる前にケアを行っていくことが可能となります。

3次予防 職場復帰と再発防止

3次予防は、メンタル不全によって働くことが出来なくなった人の職場復帰を援助すること、そしてメンタル不全に陥らないようにするための仕組みと取り組みです。
職場復帰のためには、企業と産業医、主治医、心理の専門家などが協力して本人を援助していくことが大切で、そのための仕組みや再度メンタル不全に陥らないための取り組みなども3次予防に入ります。

まとめ

メンタルヘルス対策は、上記の3つ方針に沿って進めていくものですが、3つの方針を具体化するための取り組みが必要になります。
その取り組みは、次のページで紹介している【4つのケア】が該当します。

メンタルヘルス対策と4つのケア

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